ことりっぷMagazine Vol.38 2023秋「かわいい城下町さんぽ」

“街のいいところを見つける 旅のきっかけマガジン”をコンセプトに、旅や週末のおうち時間も心地よく過ごしたいと思っている旅好きの人に向けた、トラベルライフスタイルマガジン「ことりっぷマガジン」の最新号、ことりっぷMagazine Vol.38 2023秋 「かわいい城下町さんぽ」が全国書店ほかで9月11日(月)に発売になりました♪

雄大な岩手山がある風景も安らぎを誘う
レトロかわいい「岩手・盛岡」へ

洗練された雰囲気がありながら、どことなく懐かしさがただようノスタルジックな町、岩手・盛岡町の中心に川が流れ、歴史的な建造物が点在する町並みには、独自の食文化や喫茶店文化も根付いていて、散策する楽しさがあります。

これらが評価され、今年1月にはニューヨーク・タイムズ紙が発表した 「2023年に行くべき52か所」 で、盛岡市がイギリス・ロンドンに続き見事第2位にランクイン。素朴で優しい地元の人たちとの触れ合いも、旅の思い出を色濃くしてくれます。

おいしいお店や手仕事の店が集まる紺屋町周辺を中心に、城下町の面影が残る桜山エリアをのんびりめぐる、歩く盛岡旅へご案内します。

どこか懐かしい海辺の城下町
「神奈川・小田原」秋のさんぽ

神奈川県の小田原市は戦国大名の北条早雲が小田原城を攻略したことに始まり、以後、五代にわたって小田原北条氏の拠点として発展した街。難攻不落の堅城としても名をはせ、上杉謙信や武田信玄ですら攻め落とせなかったといいます。

また、小田原は東海道五十三次で最大の宿場町でもありました。天下の険と称された箱根山の麓にあり、旅人を海山の幸でもてなしてきた華やかな文化も息づいています。

そうした面影の残る町並みが、小田原駅前からすぐに続いているのもいいところ。今も変わらない青く広がる相模湾を眺めながら、のんびり気ままにおさんぽしてみましょう。

国宝の城を有する2つの街
「長野・松本」と「島根・松江」

現存最古の五重六階天守を誇る国宝松本城がある長野県松本市では民藝にふれる旅へ。手仕事を大切にした工芸が息づく松本で、300年以上の長い歴史を持ち、愛され続けているのが松本民。民藝のあたたかく、素朴な雰囲気を感じるなら、民藝家具にふれられる宿に宿泊したり、民藝の空間でランチをしたり、民藝のクラフトを持ち帰りましょう。

島根・松江を訪ねたら、まずはシンボルの国宝「松江城」 へ。天守は別名「千鳥城」とも呼ばれ、今も多くの市民に愛されています。一帯は松江城山公園として整備され「松江神社」や「興雲閣」などの歴史スポットも訪ねましょう。

その北側の堀川沿いに延びる江戸時代の面影を残した通り「塩見縄手」には小泉八雲記念館や武家屋敷、出雲そばの名店があります。京都と金沢と並ぶ茶の湯文化が息づく松江を訪ねたら、不昧公好みの和菓子をおみやげに。

城下町の歴史と職人の手仕事がつなぐ
「和菓子の世界」

今、和菓子は多彩に進化しています。老舗のお茶菓子や、庶民に愛されてきたお団子やお餅をはじめ、洋菓子のエッセンスを取り入れたり、斬新なデザインで目を引くものも。和菓子の今と昔を訪ねてみましょう。

京都では時代に寄り添う京和菓子の老舗や、社寺めぐりのもう一つの楽しみである門前菓子を。金沢では素材の良さを引き出したあんこの甘味を。そして東京では見た目も華やかなアートな和菓子や、空間もすてきな和カフェへ。

今秋は、華やかな和菓子の世界へ浸ってみませんか?

ほかにも人気企画がいろいろ。連載「東京さんぽ」では東京・池袋~雑司が谷を、「京都よりみちこみち」では、京都の秋を感じる桂川~竹林の道をご紹介しています。

この秋は、しっとり城下町をおさんぽして、和わい深い和菓子や秋のスイーツをいただきましょう。

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