
「日本メイドの "ちょっといいもの"」が集まることりっぷオンラインストアに、春らしい日傘とガーゼストールが届きました。裏表を違う色に染めたリバーシブルの手ぬぐいから生まれた品々は、大阪・堺市の職人さんの確かな技で支えられています。和を取り入れながらもモダンな柄は心を浮き立たせてくれそう。「hirali」を展開する竹野染工株式会社の織田さんに伺いました。
色重ねがおしゃれな、薄くて軽いガーゼストール

「hirali」の特長は、何といっても生地の表裏で色が違うことです。ガーゼストールのような薄い生地で両面の色を変えられるのは、職人の腕があってこそ。

サイズは34㎝×180㎝。かさばらないので首元に巻いてシャツからのぞかせる使い方もできるのもポイント。さらりと巻くだけで奥行きが生まれ、気負わないおしゃれが楽しめます。

衣装の配色を定めた日本古来の「かさねの色目」にならった色合わせは、おだやかな季節のうつろいを感じさせてくれます。
汗を吸ってくれて水洗いOK♪いつでも快適な使い心地

ガーゼストールはすべて箱入りでギフトにもぴったりです。
汗を吸ってくれて水洗いOK♪いつでも快適な使い心地

上美(じょうび)という、透けるほど薄くやわらかな綿生地を100%使っているため、肌触りはやわらか。吸水性が良いので、汗ばむ季節にはつけているだけで首元の汗を吸ってくれます。夏の冷房対策や、日焼け対策としてももちろん活躍。ガーゼ生地のため水洗いもでき、いつでも快適に身に着けられます。
顔料ではなく、生地に色が染み込む染料を使っているため、洗っても色落ちがしにくいのもうれしいですね。
手ぬぐいを日傘に。小粋な柄が楽しい

手ぬぐいの生地を使った日傘は、やわらかな印象を与えてくれます。「風光る」「山眠る」といった商品名は、実は季語。日本の季節をあらわした季語からイメージをふくらませ、古典柄をモダンに表現しています。

こちらも手ぬぐいやガーゼストールと同じく、内外の色が異なります。
小さめサイズで扱いやすく、バランスよく見えるのも魅力です。

くるんと丸い柄は手ぬぐいと相性の良い竹を使っています。開いたときの直径は82センチと小ぶり。長さは75センチですが、柄が伸縮するため60センチまで短くなり、持ち運びもしやすいサイズです。生地にはUV加工を施し、柄にもよりますが80%程度のUVカット率があります(「山眠る」は88.7%、「風光る」は79.8%)。手ぬぐい生地なので、通常の日傘よりも熱気がこもりにくく快適に使えますよ。
今の暮らしに合う、モダンで新しい手ぬぐいの世界

ほっこりした昔ながらの和柄とは一線を画す「hirali」のデザイン。そこには今まで手ぬぐいを使ったことのない人たちにも知ってほしいという想いがあります。

季語を使った物語性のある商品づくりもその現れ。例えば「初蝶」のガーゼストールの柄は、古くからある蛤蝶の文様をモダンにデザイン。想いが伝わり、世代や性別を問わず幅広く受け入れられています。
手ぬぐいの両面染色を実現した技術力の高さ

大阪・堺市は日本有数の手ぬぐいの町として知られています。「hirali」を生産する竹野染工株式会社は、この町で昭和39年創業から手ぬぐいを作り続けています。手ぬぐいを両面違う色に染色することができるのは、全国でもここだけという高い技術を持つ会社です。リバーシブルの手ぬぐいを作るには、普通の何倍も手間がかかるそう。3度も機械にかけて染色、蒸気で蒸して色を出し、さらに水洗いしてから生地を伸ばすという工程を経てやっと仕上がります。
経験豊かな職人の手から生まれる一枚

「hirali」の手ぬぐいはロール捺染(なっせん)という技法で染色されています。専用の機械を使い、柄が彫ってある筒状の型に圧をかける方法です。この時、裏に色が染みないように職人さんがミリ単位でコントロールしているのです。染料の調合にも気を使います。気温や湿度なども考えながらちょうどよい固さになるよう調節するのは、職人さんの経験が大切です。確かな技術が、精度の高い一枚を支えています。
